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学習塾Libが全員合格を掲げない理由

このはら

塾の役割とは何か。それは生徒を志望校へ合格させることだ。だけども学習塾Libはいわゆる普通の塾とは違う。うちが掲げるのは受験勉強を通して自立することだ。

自立するということは、言い換えると人間的に成長するということだ。自立することを目的としているので、合格は目的ではない。合格はあくまでも努力をした先に手に入る結果の一つだ。

だから合格しても、入塾する前よりも自立していないのであればダメだし、逆に不合格だったとしても、自立したならばオッケーだ。そういう風に考えている。だからこそ、合格へはこだわらないし、それを実績として生徒を集めるようなことは絶対にしない。

全員合格という実績を出すのは簡単だ。なぜなら、確実に合格できるところを受けさせればいいだけだからだ。

「公立高校全員合格」と掲げている塾に限って、結局は志望校を下げさせて受けさせていたりする。それでもって公立高校全員合格などと掲げるのはどうかと思う。

うちはそういう本質から外れるような中身のないことは絶対にやらない。

ではうちの2期生の話をしよう。

2期生は4人。全員第一志望は公立高校だった。結果は3人合格。1人不合格。

1人だけ不合格者を出してしまったが、全く恥じてはいない。その生徒は立派に受験に向き合った。

志願変更の前に模試を8回受けた段階で、不合格になることは明確に分かっていた。だから、「このままでは絶対に受からない。志望校を下げた方がいい。」とアドバイスをした。

しかし、その生徒は下げて合格することよりも、そのまま挑戦して不合格になる道を選んだ。下げた場合に受かる公立高校よりも、併願で取れていた私立高校の方が本人が通いたいと思っていたからだ。そしてご家庭でも、もしも不合格になった場合には私立でも大丈夫だと言ってくださっていたのだ。だから、そのまま挑戦することを選んだ。

僕もその判断は間違ってはいなかったと思う。

塾の実績を合格にこだわっていたら、絶対に受験させなかっただろう。だが、僕にとっては塾の実績よりも生徒の人生の方が大切だ。( そもそも先にも述べたように合格を実績だとはとらえていない。笑 )

受験で志望校を決めることはそんなに簡単にはいかない。いろいろな条件が複雑に絡み合う。そんな中で一番ベストな選択をしなければいけない。ベストな選択の中には合格にこだわらない受け方もあるということだ。

だからこそ、学習塾Libはこれからも全員合格は掲げず、受験を通して自立することを一番に考えてやっていきたいと思う。

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