なぜストレスは発生するのか?その原理と対処法
こんにちは。児之原です。
コロナウイルスによる一連の騒動で、ストレスを感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
みなさんはいかがでしょうか。
ちなみに、僕はこの件に関しては特にストレスを感じてはおりません。笑
同じ出来事が起きても、それをストレスに感じるかどうかは人によって違いますよね。
ということは、出来事がストレスを生じさせているわけではないということが分かります。
では、一体何がストレスを生じさせているのでしょうか。
実は、人がストレスを感じるのは、ある出来事が起きたときにマイナスの感情が浮かんだときだけなのです。
そして、マイナスの感情は、それぞれの人が持っている自動思考が発生させます。
つまり、それぞれの人が持つ自動思考が感情を生み出しているわけです。
自動思考というのは、ある出来事が起きたときに頭に中に一瞬で浮かんでくる考えのことです。
例えば、電車にギリギリ乗り遅れてしまったときに、
・しまった。もっと早く家を出てくれば良かった。
・やばい、このままでは会社に遅刻してしまう。
・なんで間に合わなかったんだよ。ちくしょう!!!
・ま、しょうがないよね。次の電車まで時間があるから本でも読んで待とう。
などなど、人によって様々な思考が浮かびます。これを自動思考と呼びます。
この自動思考については、コンマ何秒の早さで浮かぶので、人によっては意識しないと、自分がそのときに何を考えているのかはなかなかキャッチできないです。
どちらかというと、この自動思考の後に生じる感情に振り回されることの方が多いと思います。
感情が浮かぶまでの流れは次のようになっています。
出来事
↓
自動思考
↓
感情
ここで、今回の「電車にギリギリ乗り遅れてしまった」という出来事に関して、もう少し詳しくみていきましょう。
例えば、Aさんは次のような自動思考が浮かんだとします。
「 なんで間に合わなかったんだよ。ちくしょう!!! 」
この場合、Aさんには
・怒り
・不満
などの感情が湧いてきます。
また、Bさんは次のような自動思考が浮かんだとします。
「 ま、しょうがないよね。次の電車まで時間があるから本でも読んで待とう。 」
この場合、Bさんには
・穏やか
・希望
などの感情が湧くでしょう。
このように、
同じ出来事が起きているにも関わらず、発生する感情が違うために、Aさんはストレスを感じますが、Bさんはストレスを感じないのです。
これが、ストレスが発生する仕組みになります。
負の感情を生み出しているのは自動思考なのです。
ここまでで、どのようにしてストレスが発生しているのかについては理解していただけたと思うのですが、私たちがストレスを減らすには2つの方法があります。
1、発生したマイナスの感情をゆるめる(対処療法)
2、マイナスの感情の発生を予防する(根本改善)
順番的には、まず発生したマイナスの感情をゆるめることからスタートします。
というのも、マイナスの感情の発生を予防するのはすぐには難しいからです。
発生するマイナスの感情をゆるめていきながら、ある程度ゆるめられるようになったら、同時並行で発生の予防に取り組んでいく。
これがオススメの手順になります!
発生したマイナスの感情をゆるめる方法はいくつもありますが、今回はすぐに簡単にできることをお伝えしますね。
誰にでも簡単にできることとしては、
・信頼している友人に悩みや出来事を話す
・軽い運動をする(ウォーキング、水泳など)
・自然のある場所に行ってみる(きれいな川や自然公園など)
などがあります。
普段から上手に活用されていると思いますが、今後もストレスを解消する方法として、改めて意識して行ってみてください。
上記に挙げた3つは、ほぼ全員に有効なストレス解消法です。
これ以外のストレス解消法は個人差が出てくると思いますので、自分なりに「これをやるとストレスが解消される!」という方法を見つけてみてくださいね。
ちなみに僕の場合は、睡眠をとるとかなりストレスが解消されます。笑
人によって、何がストレス解消に有効かは違うので、いろいろと試していって、自分に合ったものを見つけていってくださいね!
また、マイナスの感情の発生を予防するには自動思考を書き換えたり、ゆるめたりしていけば良いです。
つまり、浮かんでくる思考を変えていけば良いということですね。
ストレスケアに非常に有効な認知行動療法(CBT)という心理療法があるのですが、CBTでいうと、マインドフルネス、シナリオ法、7コラム法などが特に有効です。
ちなみに僕自身は、マインドフルネス、7コラム法だけで、ほぼ全てのストレスを解消できています。
今後は、そういった方法の詳しいやり方もお伝えしていければと思っています。
生きていれば誰にでもストレスはあります。大なり小なりみんなストレスを抱えています。
でも、実はストレスは自分自身が大切にしていることを教えてくれるものでもありますよね。
だからストレスを感じることは決して悪いことではないです。
ただし、ストレスにやられっぱなしになってしまうと、心も身体もよくない状態になるので、ストレスには適切に対処していきましょう。
そのために自分自身でケアする方法をしっかりと学んで、日々、実践していきましょう!