悩みの9割を解決するとっておきの考え方

娘に対し、結婚して子どもを産んでもらいたい。早く孫の顔がみたい。と願う父親。
それに対し、結婚する気も子どもを産む気もなく、生涯独身を貫こうと思っている娘。
という親子がいると仮定します。
この場合、普通であれば、
父親は「 なんて親不孝な娘なんだ。 」
と娘を責め、
娘は「 お父さんには本当に申し訳ない。 」
というような罪悪感に苛まれることでしょう。
世間の一般的な反応としては、あの娘は親不孝者だ。といった意見が多いのではないかと思います。( 今はそんなことはないですかね?笑 )
でも、これって完全に間違っています。
誰がって、両方とも。
結婚するのかどうか、子どもを産むのかどうかは娘さん本人の人生の課題であって、父親の課題ではありません。
親子なんだから、娘が結婚するかどうかは父親にとっての問題でもあると思うかもしれませんが、自分の人生をどう生きるのかは自分自身が決めることです。
他人がとやかく言うことではありません。また、他人がその選択を強要してはいけません。
親子であっても、血のつながった他人であるということを深く認識するべきです。
もちろん、娘が結婚するかどうかに関して、父親があれこれと思い煩うことはオッケーです。
でも、娘が結婚する気はないと言っているにも関わらず、
「 いい年なんだから早く結婚しなさい 」とか
「 結婚は女にとっての幸せなんだから、絶対に結婚したほうがいい 」とか
そういったことを伝えることは好ましくありません。
むしろ言うべきではないです。
それをやってしまうと、親子関係が悪化するだけですから。汗
また、結婚しないこと、子どもを産まないことを親不孝だと思うかどうかは父親の課題です。
別に子どもが生涯独身を貫こうとも、それを気にしない親だっているわけです。
だから、それは娘さんの課題ではありません。
親が自分のことで悩んだり苦しんでいたりしていたとしても、そのことで自分を責める必要や、親のために何かをやってあげる必要はないんです。
このように、自分と他人の課題をしっかりと分けることをアドラー心理学では「課題の分離」といいます。
ただし、この専門用語はどうでもいいです。
要は、互いの人生に干渉してはならないということです。
他人の家に断りもなく、土足で上がったりはしませんよね?
それと同じで、他人の課題に足をふみ入れることは絶対にやってはいけません。
人間関係が悪くなることの原因は、この課題の分離ができずに、相手の課題にふみ込んでしまっていることがほとんどです。
それではお互いにずっと悩み続けることになります。
なぜなら、他人を変えることはできないので、絶対に問題が解決しないからです。
自分と他人の課題をしっかりと見極め、相手の課題にはふみ入らないようにする。
それだけで、悩んでいることの9割くらいは解決します。
子どもに対する心配ごとがある場合、「子どもの課題」に足をふみ入れてしまっていないか、ぜひ一度ち止まって考えてみてください。
もしも子どもの課題に足をふみ入れてしまっていた場合には即刻退散してください。
そして、自分の課題は自分でしっかりと解決しましょう!