自立した子どもを育てるために必要な2つの武器
いつもありがとうございます。
児之原です。
ではでは、本日の内容に入っていきますね。
「 自立した子どもを育てるために必要な2つの武器 」
というテーマでお話しさせていただきます。
実は、この2つの武器を持っていないと子育ては上手くいきません。
逆をいうと、この2つの武器を持ち、つかいこなせるようになると、子育ては上手くいきます。
その2つの武器とは、、、、
「母性」と「父性」です。
母性とは、
相手をそっくりそのまま認めてあげて、包み込むような性質。
相手の存在そのものを愛してあげること。
父性とは、
区切る、切り分ける性質。
しっかりと自分と相手との間に境界線を引いてあげること。
子育てにおいて「信じて見守る」というのは主に母性ですね。
子どもが挑戦する姿を、
失敗する姿を、
困難にくじけそうになる姿を、
黙ってじっと見守ってあげること。
これが母性です。
僕がこれまでのメール講座でずっと言い続けてきているのはほとんど母性に関してなんですよね。
でも、実はこれだけでは子育ては上手くいかないんです。汗
こんな風に思ったことはありませんか?
・見守るとは言っても、何もこちらの意見を言ったらいけないの?
・子どもが明らかに悪い方向に行っているのに、止めるのもダメなの?
・子どものわがままも全部許してあげなさいってこと?
・こうしてほしいと言うことを伝えたいんだけど…
実は、これらを可能にするのが「父性」なのです!
普段から宿題をきちんとやってこない生徒に対し、宿題をきちんとやってくるようにしてもらうためにはどのように関わればいいのか?
ということを例にして、母性と父性についてもう少し詳しくみていきますね。
数学を教えているこのはら先生。
ある生徒Aくんがいつも宿題をやってこないとします。
生徒が勉強ができるようになるためにも、なんとか宿題をやってくるようになってもらいたい。
そこで、次のような約束をしたとします。
「 今度から、宿題をやってこなかった場合には塾に残って終わるまでやってから帰ること。
終わらなかった場合は次の日も塾に来て、終わるまで塾でやること。 」
約束をして1回目の宿題提出日。
やはりA君はやってきませんでした。笑
そして、こんなことを言うんです。
「 今回こそちゃんとやろうと本気で思ったんです。
だけど、昨日は朝の8時から部活の試合で、家に帰ってきたのは19時半でした。
そのあとすぐにご飯を食べてお風呂に入り、それから宿題をやろうとしたんですけど、
疲れて寝てしまって…
本当にごめんなさい。
次からは絶対にやってくるんで、今回だけは見逃してください! 」
と言ってきたとします。
そこで、このはら先生はこう言いました。
「 そっか。じゃあ、今回だけだぞ。
次からはどんな理由であれ、やっていなかった場合は自習だからな。 」
と。
一見何の問題もなさそうに見えますが、実はこういう風に対応するのはよくないのです。
僕も基本は天使みたいに優しいので(笑)、過去には何度もそのような対応をしてしまったことがあります。
でも、子どもの自立を考えるのであれば、次のように対応するのが理想です。
「 そっか。昨日は部活で大変だったんだね。
しかも今度こそやろうと思ってくれてたんだね。
寝ちゃったみたいだけども。笑(母性)
でも、約束は約束だ。
しっかりと終わるまでやってから帰ってね。(父性) 」
このように伝えるとよいです。
A君の大変さ、頑張ろうとした気持ちは認めてあげる。(母性)
でも、約束はきっちりと守ってもらう。(父性)
この2つが揃って、初めて子どもは自立へと向かっていきます。
父性について誤解をしている人もいるのですが、ダメなことをダメだと伝えるときに、相手を懲らしめる必要はまったくありません。
先の例でいうと、
「 約束したのに、さっそく守らないなんてありえないだろ。 」
「 部活で試合があったとか、そんなこと関係ねえから! 」
「 ダメなものはダメ。どんな理由があろうとやってこないお前が悪い! 」
などのように、余計な一言を付け加えて、相手を責めるような言い方をする必要はまったくないということです。
約束を守らせるために、相手を責める必要はないんです。
このあたりのバランスがとても難しいのですが、相手を責めるのではなく、きちんと意見を伝えるということですね。
これはもう実際に父性を発揮しながら、その都度調整していくしかないと思います。
これまで父性をあまり発揮してこなかった場合には、いきなり上手にはできないですから、やっていくうちにできるようになるという感じでいいと思います。
何事もいきなり完璧を求めない方がうまくいきます。^^
子育てにおける夫婦間の役割分担的には、母親が「母性」の役割を担い、父親が「父性」の役割を担うのが一番ベストです。
なぜなら、もともと女性は「母性」、男性は「父性」を発揮するのが得意だからです。
でも、日常の場面では、常に夫婦が揃っているわけではないし、ある瞬間には母親にも父性を発揮しなければいけない場面があるし、父親も母性を発揮しなければいけない場面がありますよね。
だから、どちらも使えるようにしておく必要があります。
まずは両方の性質を知ること。
そして、普段から意識してそれを使っていくこと。
そうすることによって、「母性」も「父性」も上手に使えるようになっていきます。
母性でとことんありのままを認めてあげながら、父性でしっかりとダメなものはダメと教えてあげる。
これぞ、自立した子どもを育てるための要諦です。
この2つの武器をバランス良く使っていってくださいね。^^